電話でのご予約・お問い合わせはTEL.087-867-2662
〒761-0301 香川県高松市林町1501-1
レーザー治療 | グルー治療 | 硬化療法 | 弾性ストッキング | ストリッピング手術 |
下肢静脈瘤は、脚の静脈が膨らんで「こぶこぶ」してくる病気です。
良性の疾患で、ほとんどの場合生命に関わるようなものではありません。また、脚を切断するようなことにはなりません。
しかし進行性のもので、自然に治ってしまうことはありません。
放置すると、だんだん静脈の「こぶこぶ」が目立つようになり、だるさやむくみ、こむら返りなどの症状が強くなってきます。重症化すると、皮膚炎、色素沈着、炎症が起こり、ただれて皮膚潰瘍になったり、出血することもあります。
下肢の静脈瘤には、表在静脈と深部静脈、それらをつなぐ穿通枝があります。
動脈によって下肢に送られた血液は、静脈血となって重力に逆らって上へ(心臓方向へ)戻らなければなりません。それには、下肢の筋肉の収縮(第2の心臓)と弁(逆流防止弁)の協調した働きが必要です。
その静脈弁が壊れてきちんと閉まらず血液が逆流した結果生じるのが下肢静脈瘤です。
弁が壊れる原因には、加齢、妊娠・出産、長時間の立ち仕事、そして遺伝的要因などがあります。
下肢の静脈瘤の症状は、ふくらはぎの重だるさ、疲れやすさ、むくみなどです。このような症状は、起床後(午前中)はほとんどないのですが、立ち仕事の後や、夕方以降に強くなります。就寝中にこむら返り(脚がつる)が起こることもあります。
また、放置すると脚の循環障害から湿疹(静脈うっ滞性皮膚炎)、かゆみ、色素沈着を生じてきます。さらに皮膚皮下組織の炎症(蜂窩織炎)や硬化(脂肪皮膚硬化症)、そして皮膚がただれたり(皮膚潰瘍)出血することもあります。
下肢静脈瘤の症状 ふくらはぎが重だるい、疲れやすい むくみがある こむら返りがある(脚がつる) 皮膚炎ができて治りにくい、皮膚が黒ずんでくる(色素沈着) 皮膚が熱を持って赤くなる、硬くなる 皮膚がただれる、出血する
下肢静脈瘤には、血管がボコボコ盛り上がり目立ってくる「伏在型静脈瘤」と、その他の「軽症静脈瘤」に分類されます。
伏在型静脈瘤には「大伏在静脈瘤」と「小伏在静脈瘤」があります。進行すると、だるさやむくみ、皮膚症状などの症状が現れ、治療(レーザー治療など)が必要になります。
軽症静脈瘤には「側枝静脈瘤」「網目状静脈瘤」「クモの巣状静脈瘤」がありますが、ほとんど見た目だけの問題で症状はありません。
いろいろなタイプの静脈瘤が混在していることも多く、気になる方には下肢超音波検査をお勧めしております。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
網目状静脈瘤 | クモの巣状静脈瘤 |
下肢静脈瘤を長期間放置すると、皮膚にさまざまな合併症を来すことがあります。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
下肢静脈瘤の検査として、初診時にすべての患者さんに下肢超音波検査(エコー検査)を行います。この検査だけで、ほとんどすべての患者さんの診断、治療方針の決定ができます。
脚にゼリーを塗って表面をなぞるだけです。過去に行っていた静脈造影検査とは違い、痛みや放射線被曝はありません。
辻クリニックには、3名の女性臨床検査技師が在籍しております。
超音波検査機器は2台あり、さまざまな臓器(心臓、動脈、静脈、乳腺甲状腺、腹部内臓、体表臓器など)の検査を行っております。
また、血管診療技師(CVT)の認定を受けており、専門性の高い超音波検査を行っております。
![]() |
![]() |
下肢静脈瘤の検査は放置すると症状は徐々に悪化(進行)します。自然に治ってしまうことはほとんどありません。
治療の原則は、弁が壊れることで起こっている静脈逆流を止めて、脚の循環障害を改善することです。
いくつかの治療方法がありますが、治療に当たっては正確な超音波診断と豊富な経験による的確な判断が必要です。
下肢静脈瘤は、基本的には良性疾患でほとんどの場合生命に関わるものではありません。
当院では、正確な診断のもと適切な治療方針について説明します。
治療を受けるかどうか、そしてどのような治療方法を選択するかについては、ご自身でよく考えた上でお決めください。
下肢静脈瘤の治療の適応は、「有症状の一次性下肢静脈瘤」とされています。
有症状とは、下肢の重さ、だるさ、こむら返り、かゆみ、浮腫(むくみ)、疼痛、不快感などの症状があるということです。また、湿疹、脂肪皮膚硬化症、うっ滞性皮膚炎などの皮膚症状も症状に含まれます。
一次性下肢静脈瘤とは、下肢超音波検査で深部静脈に血栓症などの異常が無く、伏在静脈の弁が壊れて逆流が認められる場合です。
皮膚症状(皮膚炎、蜂窩織炎、皮膚潰瘍など)がある場合も、皮膚科的な疾患であることも多いため、下肢超音波検査で下肢静脈瘤が原因であるということが診断できた場合に適応になります。
最近は、「不適切症例に対する血管内焼灼術」が問題になっています(不適切治療)。ご自身の治療で疑問を持たれた場合には質問してください。納得いくまで説明します。また、治療については即決する必要はありません。慎重に考えた上で治療を受けるかどうかお返事いただければ結構です。
下肢静脈瘤の治療としては、過去には弁の傷んだ静脈を引き抜く「ストリッピング手術(静脈抜去切除術)」が主流でした。しかし、治療には全身あるいは腰椎麻酔を行い、入院が必要でした。その後、高位結紮術(伏在静脈の根元で縛る)」や硬化療法、それらを組み合わせた治療などが日帰り治療として行われていましたが、再発が多いということで衰退していきました。
2014年には、レーザー治療や高周波治療などの「下肢静脈瘤血管内焼灼術」が保険適用になり、下肢静脈瘤日帰り治療として主流の治療方法になっています。
さらに最近では、専用の医療用接着剤(グルー)を注入して血管をふさぐ「下肢静脈瘤血管内塞栓術」が保険適用になりました。熱を発生させず、1カ所の局所麻酔のみで行える低侵襲治療で、今後普及していくと思われます。
レーザー治療 | グルー治療 | 硬化療法 | 弾性ストッキング | ストリッピング手術 |
〒761-0301
香川県高松市林町1501-1
TEL 087-867-2662
FAX 087-867-3232
下肢静脈瘤日帰り治療実績 7,791件 レーザー治療 4,552件 グルー治療 132件 ストリッピング手術 1,722件 硬化療法 1,385件 (2007年10月〜2023年8月) 対象期間の内訳はこちら |